2024年7〜9月期 韓国映画総まとめ
編集部 · 2026-10-11
2024年第3四半期、韓国の劇場の夏興行には超大作の韓国映画がなかった。そうした中、7月31日公開の『PILOT 人生のリフライト』が471万人、7月3日公開の『脱走』が256万人を動員して損益分岐点を超え、秋夕(チュソク)シーズンの9月13日に公開された『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』が752万人で2024年の韓国映画興行3位となった。故イ・ソンギュンの遺作『プロジェクト・サイレンス』(7月12日)と『大統領暗殺裁判 16日間の真実』(8月14日)も公開された。Netflixでは『クロス・ミッション』が2週、『武道実務官』が3週にわたって非英語映画部門のグローバル1位となった。
観客数は韓国映画振興委員会の映画館入場券統合電算網(KOBIS)公式統計の2026年8月時点の累計(1万人未満切り捨て)。年間順位は2024年1年間の観客数に基づく。Netflixの順位と視聴数はNetflix公式の週間集計による。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』── 2024年下半期公開の韓国映画で興行1位
秋夕シーズンの9月13日公開。凶悪犯罪捜査隊のソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)のチームが、社会の怒りを買った犯罪者を狙う連続殺人犯を、新人刑事パク・ソヌ(チョン・ヘイン)とともに追う。2015年の『ベテラン』の続編で、リュ・スンワンが監督し脚本を共同執筆した。オ・ダルス、チャン・ユンジュ、オ・デファンが共演した。公開に先立ち5月21日に第77回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で初上映され、トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門にも招待された。
公開初日に約49万7,000人を動員し、累計観客752万人で2024年の韓国映画興行3位、下半期公開の韓国映画では1位となった。チョン・ヘインが第45回青龍映画賞で助演男優賞を受賞した。Netflixでは翌2025年1月27日〜2月2日の集計週に非英語映画部門のグローバル5位となった。
『PILOT 人生のリフライト』── 夏興行の韓国映画1位
7月31日公開。一夜にして解雇されたスターパイロットのハン・ジョンウ(チョ・ジョンソク)が、妹になりすまして女装し、再就職を目指すコメディ。2012年のスウェーデン映画『コックピット(原題)』のリメイクで、キム・ハンギョルが監督した。イ・ジュミョン、ハン・ソナ、シン・スンホが共演した。
公開初日に約37万人を動員して2024年の夏シーズン最高のオープニングを記録し、9日目に損益分岐点の220万人を超えた。累計観客471万人で2024年の韓国映画興行4位となった。チョ・ジョンソクが第61回百想芸術大賞で男性最優秀演技賞を受賞した。Netflixでは11月18〜24日の集計週に非英語映画部門のグローバル7位となった。
『脱走』── 軍事境界線を越えようとする北朝鮮軍の軍曹
7月3日公開。除隊を控えた北朝鮮軍の軍曹イム・ギュナム(イ・ジェフン)が軍事境界線の向こうへの脱走を決行し、幼い頃の彼を知る保衛部の少佐リ・ヒョンサン(ク・ギョファン)が後を追う。イ・ジョンピルが監督し、ホン・サビン、ソン・ガンが共演した。
公開21日目に損益分岐点の200万人を超え、累計観客256万人で2024年の韓国映画の年間7位となった。シッチェス映画祭とニューヨーク・アジアン映画祭に招待され、Netflixでは11月4〜10日の集計週に非英語映画部門のグローバル8位となった。
『大統領暗殺裁判 16日間の真実』── 故イ・ソンギュン最後の劇場公開作
8月14日公開。大統領暗殺事件に関与した情報部の随行秘書官パク・テジュ(イ・ソンギュン)の弁護を引き受けた弁護士チョン・インフ(チョ・ジョンソク)が、結論が決まっているかのような裁判に立ち向かう。朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺事件の後にパク・フンジュ大佐を弁護したテ・ユンギ弁護士に着想を得た作品で、チュ・チャンミンが監督し、ユ・ジェミョンがチョン・サンドゥを演じた。
故イ・ソンギュン最後の劇場公開作で、第29回釜山国際映画祭の特別企画「美しい人、イ・ソンギュン」でも上映された。累計観客は71万人で、報じられた損益分岐点(約270万人)に届かなかった。ユ・ジェミョンが第61回百想芸術大賞で男性助演賞を受賞した。
『武道実務官』── Netflix非英語映画部門グローバル1位を3週
9月13日にNetflixで配信された映画。武道の段位が合わせて9段の青年イ・ジョンド(キム・ウビン)が、電子足輪の装着対象者を24時間監視する法務部の「武道実務官」として働くことになる。キム・ジュファンが脚本と監督を務め、キム・ソンギュンが保護観察官キム・ソンミンを演じた。
配信1週目(9月9〜15日の集計)から4週連続で非英語映画部門のグローバルTOP10入りし、そのうち9月9〜29日の3週連続で1位を守った。週間最高視聴数は1,570万回で、グローバルTOP10入りした期間の週間視聴数の合計は3,140万回。
『クロス・ミッション』── 劇場ではなくNetflixで配信、2週1位
8月9日にNetflixで配信された映画。過去を隠して専業主夫として暮らす元工作員パク・カンム(ファン・ジョンミン)と、夫の浮気を疑う強力班の刑事である妻カン・ミソン(ヨム・ジョンア)が、ともに巨大な事件に巻き込まれる。イ・ミョンフンが脚本と監督を務め、チョン・ヘジンが共演した。プラスエムの配給で2024年2月に劇場公開が予定されていたが、延期された後にNetflixで配信された。
配信1週目(8月5〜11日の集計)から5週連続で非英語映画部門のグローバルTOP10入りし、そのうち8月5〜18日の2週連続で1位を守った。週間最高視聴数は890万回で、グローバルTOP10入りした期間の週間視聴数の合計は1,770万回。