2024年4〜6月期 日本映画総まとめ

編集部 · 2026-10-11

2024年第2四半期は、アニメーション『名探偵コナン』の劇場版最新作が興行収入158.0億円で年間1位となった。実写映画では、刑事ドラマの劇場版『帰ってきた あぶない刑事』(16.4億円)、実話を描いた『ディア・ファミリー』(14.7億円)、『陰陽師0』(11.0億円)など、興行収入10億円台の作品が上位を占めた。Netflix映画『シティーハンター』は非英語映画部門のグローバル1位となり、実話をもとにした『あんのこと』の河合優実は翌年の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。

興行収入は特記のない限り日本映画製作者連盟(映連)による2025年1月末時点の集計で、Netflixの順位と視聴数はNetflix公式の週間TOP10による。

『帰ってきた あぶない刑事』── 第2四半期の実写映画興行1位

5月24日、東映配給で公開。1986年に始まったテレビシリーズ『あぶない刑事』の劇場版第8作で、8年ぶりの新作。警察を定年退職して探偵となった「タカ」こと鷹山敏樹(舘ひろし)と「ユージ」こと大下勇次(柴田恭兵)が横浜に戻り、母親を探してほしいという若い女性の依頼を受ける。原廣利が監督し、大川俊道と岡芳郎が脚本を書いた。浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、岸谷五朗が共演した。

公開74日目の8月5日に興行収入16億2,700万円となって前作『さらば あぶない刑事』を超え、興行収入16.4億円で第2四半期に公開された日本の実写映画の中で最も高い。第48回日本アカデミー賞話題賞(作品部門)を受賞した。

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『ディア・ファミリー』── 娘のために人工心臓に挑んだ父の実話

6月14日、東宝配給で公開。先天性の心臓病で余命を宣告された娘のため、小さな工場を営む父・坪井宣政(大泉洋)が人工心臓の開発に乗り出す。IABPバルーンカテーテルを開発した筒井宣政の家族の物語がもとで、清武英利のノンフィクション『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』が原作。月川翔が監督し、林民夫が脚本を書いた。菅野美穂が妻・陽子を演じ、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、有村架純、松村北斗が共演した。主題歌はMrs. GREEN APPLEの「Dear」。

興行収入14.7億円で、第2四半期に公開された日本の実写映画の中で2番目に高い。

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『陰陽師0』── 陰陽師になる前の安倍晴明

4月19日、ワーナー・ブラザース映画配給で公開された安倍晴明生誕1100年記念作品。まだ陰陽師になる前の陰陽寮の学生である若き安倍晴明(山﨑賢人)が、貴族の源博雅(染谷将太)とともに呪いによる殺人事件の真相を追う。夢枕獏の『陰陽師』が原作で、佐藤嗣麻子が監督・脚本を務めた。奈緒が徽子女王を演じた。

公開初週末に動員18万7,000人、興行収入2億5,500万円で3位スタートとなり、5月19日に動員74万人、興行収入10億円を突破した。興行収入は11.0億円。山﨑賢人が2024年に主演した『ゴールデンカムイ』『陰陽師0』『キングダム 大将軍の帰還』の3本は、いずれも興行収入10億円を超えた。

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『シティーハンター』── Netflix非英語映画部門グローバル1位

4月25日、Netflixで全世界独占配信。北条司の漫画を日本で初めて実写化した作品。新宿の「スイーパー」冴羽獠(鈴木亮平)が、行方不明のコスプレイヤーを探してほしいという依頼をきっかけに怪しい薬物事件に巻き込まれ、槇村香(森田望智)とコンビを組むことになる「始まりの物語」。佐藤祐市が監督し、三嶋龍朗が脚本を書き、安藤政信、木村文乃が共演した。

Netflixの非英語映画部門でグローバル1位となってTOP10に3週とどまり、週間最高視聴数は630万回、TOP10入りした3週の週間視聴数の合計は1330万回だった。4月28日までの週に日本と台湾で1位、韓国で3位となった。Netflixは2024年第2四半期の決算発表で、配信開始から2024年7月14日までに視聴数1650万回を記録したと明らかにした。9月27日からは一部の劇場で2週間限定で上映された。Netflixは2026年3月26日に続編(2027年配信予定)を発表し、Netflixの日本オリジナル映画として初の続編となる。

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『あんのこと』── 河合優実が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞

6月7日、キノフィルムズ配給で公開。2020年6月に朝日新聞の記事で報じられた実話をもとに、貧困と薬物依存の中で生きてきた21歳の香川杏(河合優実)が、刑事の多々羅(佐藤二朗)や週刊誌記者の桐野(稲垣吾郎)と出会い、人生を立て直そうともがく。入江悠が監督・脚本を務め、河井青葉が杏の母親を演じた。

河合優実は本作で第48回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、作品はキネマ旬報ベスト・テン10位となった。河合優実は同年のキネマ旬報ベスト・テン2位の『ナミビアの砂漠』でも主演を務めた。

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