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1965年、日本が高度経済成長を遂げていた時代、山野を渡り歩く漂泊の民「サンカ」は消えゆこうとしていた。受験勉強に集中するため東京から父の田舎の屋敷にやってきた孤独な15歳の則雄(杉田雷瑠)は、10代のハナ(小向奈瑠)、その父・正蔵(渋川清彦)、そして祖母というサンカの三人と出会う。彼らに受け入れられ、そのシンプルで力強い暮らしに惹かれた則雄は、川で魚を釣り、藪でヘビを捕まえて食べるという夏の日々を送るようになる。また、サンカの生き方を「非合理」と否定する権威主義的な父のように、人々が彼らを差別する現実も目の当たりにする。父との間にはもともと確執を抱え、サンカの一員になりたいという叶わぬ願いを胸に秘めた則雄は、自らの年齢が突きつける冷酷な現実と向き合わなければならない。



