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三島由紀夫が物語の舞台を1950年代の都市公園に置き換えた作品。幕開けは、ベンチに腰かけて寄り添う5組のカップルの姿から始まる。そこへ99歳の老婆が吸い殻を拾いに現れる。詩人は彼女を見とがめ、恋人たちの邪魔をすること、愛し合う者のためにあるはずのベンチを占領していることを諫める。ふたりは命と愛について議論を交わす。やがて老婆は、若き日に美しい女性として深草大尉に慕われていたことを告白する。かつて出席した舞踏会について語るうち、老婆と詩人はいつしか幾年も前のその夜へと引き込まれる。華やかな男女が踊る鹿鳴館の舞踏会。会場にいる誰もが老婆を美しい小町と認め、その美しさを口々に称える。



















