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二十代後半のフリーランスのドキュメンタリー作家オ・ドゥナは、人間の脳に関する医学ドキュメンタリーを制作する過程で、脳腫瘍手術の権威である神経外科医チェ・ミョンジンと出会う。脳腫瘍手術の撮影許可を取りつけ彼へのインタビューを始めたことで、ドゥナとミョンジンはお互いに惹かれ合う。妻と子どもを持つミョンジンは、少し大胆で風変わりな一面を持つドゥナに自分の姿を重ね、はかない欲望の対象として彼女を求めるが、ドゥナは共に未来を描けないミョンジンとの絶望的な恋の中で自殺を考えるようになる。ミョンジンもまた、死への恐怖を前に自分への愛憎の感情を無言のうちに表出する母親を見つめながら、ドゥナとの関係をこれ以上続けないためのさまざまな言い訳を作り続ける。ドゥナはもはや自分を拒絶するミョンジンの気持ちを確かめるために最後の面会を求めるが、何も変わっていないことを悟る。結局ドゥナは自殺の決意を固め、実行の瞬間だけを待つ。そしてカブトムシに関する撮影は、厳しい制作環境の中でも終わりへと向かっていく。自ら死を選ぼうとするドゥナと、死にゆく母の前で無力感しか感じられないミョンジン。そしてこのふたりとは異なり、死の淵で脳腫瘍手術の勧めを断り、人生最後の時間を満たすために行き先も定めず歩み続けるミョンジンの患者・ヒス。それぞれの方法で死への恐怖と生に向き合う彼らの心理ロマンスが展開する。







